
薬剤スクリーニング
薬剤スクリーニング
当研究室が構築した薬剤スクリーニングプラットフォームは、体外(ex vivo)で薬剤とヒト由来細胞との相互作用を直接評価することを目的としています。自己由来の末梢血から分離した細胞群を試験対象とし、細胞性免疫を担うT細胞、病変細胞を迅速に認識・傷害するナチュラルキラー細胞(NK細胞)、多能性修復能を持つ全能性単球(OPMs)、および臨床上、がん転移のモニタリング指標として用いられる循環腫瘍細胞(CTC)などを対象としています。
これらの特定の細胞群にさまざまな候補薬剤を添加することで、薬剤が各細胞集団に及ぼす生物学的作用を詳細に評価します。一方では、細胞の増殖や活性化を促進する成分を探索し、免疫細胞や修復能を持つ細胞の活性を高めることで、細胞治療や再生医療への応用を支援します。他方では、細胞の増殖を効果的に抑制する化合物を選別し、循環腫瘍細胞に対する作用を評価することで、がんの進展抑制につながる候補成分の探索を行います。このような包括的なスクリーニングにより、個々の細胞特性に基づいた薬剤評価を行い、臨床における個別化医療・精密医療に向けたデータ提供を目指します。
- 栄養素:ビタミンやミネラルなどが細胞調節に及ぼす調節作用を評価。
- 天然エキス:レスベラトロールやオウギ多糖などの健康維持および抗加齢の可能性を評価。
- サイトカイン:インターロイキンやインターフェロンなどが免疫調節に果たす役割を評価。
- 成長因子:各種細胞増殖因子が細胞の増殖や修復に果たす役割を評価。
- ペプチド:チモシンやトランスファーファクターなどが細胞の修復や再生に及ぼす作用を評価。
- 漢方エキス:ぎんなんや高麗人参などの生薬成分が免疫細胞に及ぼす影響を評価。
- 薬:副腎皮質ステロイドやエストロゲンなどが細胞活性および免疫機能に及ぼす影響を評価。
- 免疫抑制剤:より低コストで免疫寛容性および細胞のストレス耐性を評価するための基準として活用。
